2012年3月21日水曜日

三国志大戦の女性武将は全員実在する人物なんでしょうか? 特に王異は実際にいた人...

三国志大戦の女性武将は全員実在する人物なんでしょうか?

特に王異は実際にいた人物なのか気になります。







前の方が仰っているように三国志には

・史実であり正しい歴史書として認定されている「正史」

・正史を元に民間伝承などを盛り込んだ、物語である「演義」

の2つがあり「三国志大戦」は演義を主として、さらにゲームオリジナルの味付けがされています。



またこの時代は男尊女卑が著しく女性は姓しか伝わっていないことが多く、何をしたかもわからない人が多いのが実情です。



ちなみに私の知っている範囲ですと

・王異 実在。当時としては名前も残っている正真正銘の女傑。旦那が献策したものの殆どに関与していたそうです。馬超を撃退したのも事実です

・郭皇后 実在。甄皇后を殺すように仕向けた人

・甄皇后 実在。魏の初代皇后。なお甄洛と言う名前は創作。正しい名前は不詳

・蔡文姫 実在。女性でありながらフルネームが伝わる稀有な存在。文才に優れていた

・張春華 実在。下女を殺したのはやむを得ずであり、ゲームのように快楽殺人といった感じではない

・卞皇后 実在。曹昂を殺したことで曹操の正妻が実家に帰った後、正妻に立てられた

・賈南風 実在。晋が滅ぶ原因を作った人

・辛憲英 実在。

・曹皇后 実在。



・大、小喬 実在。美人であったと言われている

・呉夫人、呉国太 実在。姉妹であり共に孫堅の妻

・孫尚香 実在。ただし「孫権の妹」という名前しかない。「尚香」は京劇での創作

・周姫 実在。ただし「周瑜の娘」という名前しかない。イラストでは若いがフレーバーから考えるとあの時点で30歳は余裕で超えている

・大虎 実在。「孫 魯班 大虎」がフルネーム。自身が権力を得るため妹を殺したり、不倫したりとイラストとのギャップが激しい人物

・小虎 実在。「孫 魯育 小虎」がフルネーム。演義には出てこない



・夏侯月姫 実在。ただし「夏侯淵(夏侯覇)」の姪という名前しかない。また張飛には拉致されただけで愛があったとは思えない

・甘皇后、麋夫人、穆皇后 実在。全て劉備の妻。なお甘皇后は「甘夫人」の方が通りがいい

・関銀屏 半分実在。関銀屏の裏書の「孫権の息子との婚姻」で関羽の娘なる人物は名前のみ出てくる。裏書から考えてこの人物が関銀屏である可能性もあるが、武勇に優れている、南蛮征伐などに従軍したという記録は無い

・黄月英 実在。ただし演義でも「黄氏」という名前で「月英」は創作。また「黄婉貞(こうえんてい)」という名もある

・敬哀皇后、張姫 実在。

・王桃、鮑三娘 架空。演義にも出てこない



・厳氏 実在。正しくは「嚴氏」

・貂蝉 架空。ただし中国四大美女の一人に挙げられることもある

・董白 実在。董白という名前も伝わっているが、歴史に残る何かをしたわけではない

・呂姫 実在。ただし「呂布の娘」としか伝わっておらず、演義でも呂布におぶわれて敵陣を突破しようとしたが、彼女が恐怖で泣き喚き断念したなどゲームとは全く人物が異なる。この事件は裏書にある「袁術の息子との婚姻」を果たそうとしようとしたときであり、裏書の通り彼女が気丈な性格だから断ったのではなく、彼女が怖がったから中止になっただけである

・雛 ?。ものの本では旦那の張済が架空の人物とされていることもあり、それなら実在しようはずが無い。








三国志大戦は三国志演義を元にして作られたゲームなので、



「三国志演義には存在する」のは間違いないと思いますが、「実際に居た人物」ではない可能性があります。



三国志と一まとめにされがちですが、「演義」と「正史」があり、「三国志演義」は小説で、中国の歴史の話…ではありません。



歴史を元にした話なので、実際に居たかどうかは難しいでしょうね。

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